#10 PHPで学ぶコメント規約の基本
PHPのコメントには複数の書き方があり、関数の説明にはPHPDocという仕組みがよく使われます。この記事では、PHPにおけるコメントの書き方と、実務でよく使われるPHPDocのルールを解説します。
コメントの書き方
PHPには、`//`と`#`という2種類の1行コメントの書き方があります。
// これは年齢を表す変数
#こちらも同じ意味のコメント
$age = 20;
複数行のコメントは`/* */`を使います。複数行コメントは、一時的にコードの一部を動かなくしたい「コメントアウト」でもよく使われます。
/*
if ($debug) {
echo "デバッグ中です";
}
*/
ただし、`/* */`の中にさらに`/* */`をネストすることはできない点に注意が必要です。既にコメントアウトされている範囲を、さらに`/* */`で囲もうとするとエラーになります。範囲を一時的に無効化したい場合は、行頭に`//`を並べる方法や、エディタのコメントアウト機能(多くはCtrl+/やCmd+/で一括切り替えできます)を使うのが安全です。
PHPDocという仕組み
PHPには、`/** */`で始める「PHPDoc」という、Javadocに似た説明書きの仕組みがあります。
/**
* 利用者に挨拶を表示する
* @param string $name 利用者の名前
* @return string 挨拶文
*/
function greet($name) {
return "こんにちは、{$name}さん";
}
PHPは変数に型を書かないため、PHPDocの`@param`でどんな型を想定しているかを示しておくと、エディタの補完がより賢く働くようになります。`@return`で戻り値の型を書いておけば、この関数を呼び出す側でも戻り値の型を意識しながらコードを書けます。クラスのプロパティに対しても`@var string $name 利用者名`のように書くことができ、プロパティの用途がひと目で分かるようになります。
よく使われるPHPDocタグ
`@param`と`@return`以外にも、実務でよく目にするタグがいくつかあります。
- `@throws` : その関数が投げる可能性のある例外の種類を書く
- `@deprecated` : 非推奨になった関数であることを示す
- `@var` : 変数やプロパティの型を示す
これらのタグは、コードを直接読まなくても関数の仕様がドキュメントとして分かるようにするためのものです。チームで開発する際は、公開関数(他のファイルから呼び出される関数)には必ずPHPDocを付ける、といったルールを決めておくと、後から読む人がコードの意図を追いやすくなります。
PHPならではの注意点
`//`と`#`はどちらも1行コメントとして同じ動きをしますが、PHPのコミュニティでは`//`を使うのが一般的です。プロジェクト内で書き方を統一しておくとよいでしょう。また、行末に`?>`を含むコードに`#`でコメントを書くと、`?>`まで含めてコメント扱いになってしまう古いバージョンの挙動が知られており、この意味でも`//`の方が事故が少ないとされています。
まとめ
PHPのコメントは`//`が基本で、関数の説明にはPHPDocを使います。型を明示しない分、PHPDocでの型情報の補足が特に役立ちます。`@param`や`@return`をきちんと書く習慣をつけておくと、エディタの補完精度が上がるだけでなく、チーム開発での可読性も大きく向上します。
本ページはプロモーションを含みます。
参考書籍(PR)
PHPをもっと学びたい方には「10日でおぼえるPHP入門教室 第4版」がおすすめです。
PR
コードを書かずに自動化したい方へ
「学んだけど自分の作業に組み込む時間がない」という方向けに、ダブルクリックで動く Windows専用の自動化ツールをオーダーメイドで作成しています。気になる方は こちらをご覧ください。
コメント
コメントを投稿