#8 Scalaで学ぶ文字列操作の基本
Scalaの文字列操作は、Kotlinと似た読みやすい埋め込みの書き方が使えます。この記事では、Scalaにおける文字列操作の基本を解説します。
s文字列という便利な書き方
Scalaには「s文字列」という、変数を`${}`(単純な変数名なら`$`のみ)で埋め込める書き方があります。
val greeting = s"こんにちは、$name さん"
文字列の前に`s`を付けるのが特徴です。計算式のように複雑な内容を埋め込みたい場合は、波かっこが必須になります。
val message = s"合計は${price * quantity}円です"
よく使う文字列操作
name.length文字数を調べるname.toUpperCase大文字に変換するname.replace("A", "B")文字を置き換えるname.split(",")指定した記号で分割するname.trim前後の空白を取り除く
ScalaはJavaの資産を活かせる言語のため、これらの多くはJavaの文字列操作とほぼ同じ書き方になります。
f文字列で書式を指定する
数値の桁数や小数点以下の表示を細かく指定したい場合は、`f`文字列が便利です。
val price = 1234.5
println(f"価格: $price%.2f円") // 価格: 1234.50円
`%.2f`のような書式指定子は、C言語系の`printf`と似た記法になっています。
raw文字列で特殊文字をそのまま扱う
バックスラッシュを含む文字列(正規表現やファイルパスなど)を扱う場合、通常の文字列だとエスケープ処理が煩雑になります。`raw`文字列を使うと、バックスラッシュをそのままの文字として扱えます。
val path = raw"C:\Users\name"
Scalaならではの注意点
`s`文字列以外にも、Scalaには`f`文字列(数値の書式を指定できる)や`raw`文字列(特殊文字をそのまま扱う)など、用途に応じた文字列の種類が用意されています。まずは基本の`s`文字列に慣れ、数値を整形して表示したい場面では`f`文字列、正規表現やパスを扱う場面では`raw`文字列、というように目的に応じて使い分けられるようになると、より読みやすいコードが書けます。
まとめ
Scalaの文字列操作は`s"..."`による埋め込みが基本です。数値の書式指定には`f"..."`、特殊文字をそのまま扱いたいときは`raw"..."`と、Scalaならではの便利な文字列の種類も活用しましょう。
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